長い間、私が所属する、草野球チームGUNｓのメンバーが、
今日、Shotbarピーポッポに集合する。
予定は19時だが、予定の時間に、メンバーが集まらない。

その時、外国人の若者が、4人来店した。
カウンターに座ると、一人はリモンチェッロの、ソーダ割を注文する。
4人はイギリスから、やってきたららしい。

真ん中に座る、中国系イギリス人が、私に尋ねた。
カウンターーの前の、ポスターのカクテルは何かと？
私は23層の、プースカフェ・カクテルですよと教えた。

するとにこりとして、4ハイ注文した。
私はこのカクテルは、高いですよと言った。
いくらですかと訊くので、3200円ですと伝えた。

彼はOKと頷いた。
私は4つのグラスに、プースカフェを作る。
今までの最高は、一度に3ハイである。

今回は最高記録の更新だ。
出来上がると、4人はグラスを手に、乾杯をした。
そのあと、みんなで、一層ずつ、順番に飲んでいく。

そして最後の1層を、おそろいで飲みきった。
今は円安、外国人の若者の懐も、豊かなのだろう。
会計を済ますと、店の前に、タクシーが停まった。

彼らがアプリで、タクシーを呼んだようだ。
これから何処かへ、くり出すのだろう。
その翌日、外国人の男女が来店した。

カウンターに座ると、男性はギネスビールを、女性は梅酒を注文した。
聞けば、4週間前に、日本へスイスから、来たようだ。
すでに広島、大阪、京都、名古屋などを旅し、4日前に東京へ来た。

男性の歳は44歳で、スイス・ベルン市の博物館でキュレーイターをし、
女性は31歳で、中世史を研究している。
私の店は素晴らしいと、2人で褒めてくれた。

男性はビールのあと、店の棚のスーズを、カウンターに持ってきた。
好きなリキュールですと言って、オーダーした。
飲み方はと訊くと、コーラ割ですと言った。

私はこのリキュールは、画家パブロ・ピカソも、愛した酒ですよと伝える。
そして、男性は言った。
今度日本に来るときは、
日本語を話せるようしてきますと言って、店を後にした。

Shotbarピーポッポにも、外国からのお客様が復活したようだ。