お土産に常陸野ネストビール!
2014年8月28日

水戸の実家に帰省したKさんが、お土産を持ってきてくれた。
それは茨城県那珂市鴻巣にある木内酒造の、常陸野ネストビール(ひたちのねすとびーる)である。
茨城県の小さな蔵元が、起死回生の活路を求めて、誕生させたクラフトビールであった。

現在では生産量の半分以上を世界へ輸出し、世界中でたいへんな評価を獲得。
愛飲家垂涎のビールとなっている。
家に帰り早速開栓をする。
柔らかな泡を作りながら注がれたビールは、アンバーエール(Amber Ale)の表記なのだが、想像に反して濃褐色に近かった。

うっすらと汗をかいたグラスを鼻先に近づけると、深く焙煎された麦芽と、ホップの豊かな香りが緩やかに立ち上る。
口に含むとホップの苦みが、心地よく口内を刺激する。
そして口の中で空気を含ませると、ビールと空気が調和し、心地よい交響曲を響かせる。

ごくりと飲み込み、ゆっくり空気を吸い込むと、戻り香が鼻先に優雅に漂う。
その後深いコクが後味になり、苦みが豊かなスパイスとなって、苦みの中に上品な甘味を感じた。
そして雅な味わいの中、ゆったりとジンジャーの香りが仄かに溢れた。